子どもたちは、日々の保育の中で、はじめての世界と出会い、心が動き、感じ、気づき、様々なことを経験してきました。五感で体験・経験したことがその後の成長を豊かにしていきます。
生活発表会では、日々の保育の中で大好きになった「わらべうた」「絵本」「遊び」を通して、一人一人の自分らしい表現を育んでいきました。発表会や日々の保育を通して、「世界の素晴らしさを感じ、学んでいく」新たな自分と出会い、モノと出会い、人と出会っていっています。4月からの園生活での「遊びと生活」の積み重ねが子どもたちの成長の姿になっています。
「好き」「楽しい」「わくわくドキドキ」心が動くからこそ、言葉や表現が育まれます。そして、新しいものが創り出されます。その心情・意欲が「またやってみたい」「してみたい」遊びへの意欲につながり、一人一人の自分らしい表現を育んでいきます。その根っこにあるのは安心感です。
特に0歳〜1・2歳までの信頼できる大人との基本的信頼感がその後の人生を大きく影響します。その愛情・安心感をもとに、自ら環境に関わっていきます。自ら関わっていくからこそ、納得いくまで繰り返し挑戦し、試行錯誤を繰り返し、自分で「できた」ときは大人の顔を見て満面の笑みを見せます。自分で選んで決めるからこそ、自尊と自律を育むことができます。生きることを感じ、そして自分の周りの世界を自分で意味づけていきながら、分かっていく、知っていく、学んでいきます。まさに保育は“生きる営み”です。
児童精神科医 佐々木正美先生は、『子どもの望み通りに手をかけすぎたから、子どもがダメになるなんてことは基本的にあり得ません。要求していないのに、水をやりすぎたり、肥料をやりすぎてはダメですよ。一番の基本になるのは、スキンシップである。
子育てでもっとも大切なことは、「根拠のない自信」を子どもの心にたっぷりとつくってあげることです。なぜなら、そうした自信をもつことで、人は生き生きと幸せに生きていくことができるからです。
「根拠のない自信」とは、勉強ができるとか、スポーツが得意であるとかの「根拠のある自信」とは違う「自分に対しての揺るぎない自信」です。』と言われています。
今後とも「あかるくたくましくかんがえる」人と関わる力、自分を信じやり遂げる力、気づき考えて行動する力、探求する力、命を大切にする心を培っていきたいと思います。日々子どもたちと共に様々なことにチャレンジし、子どもたちを信じて共に成長していきたいと思います。