11月5日津波防災の日 避難訓練
なぜ「津波防災の日」は、東日本大震災が発生した3月11日ではなく「11月5日」なのか。
それには、江戸時代に発生した巨大地震の際、一人の男性の行動が住民の命を津波から守ったことに由来しています。
江戸時代後期の1854年(安政元年)11月5日、伊豆から四国にかけて最大震度6強と推定される地震(安政南海地震)が発生し、最高15mという津波が襲来しました。
このとき、和歌山県で歴代つづく醤油屋の当主であった、濱口梧陵(はまぐちごりょう)は、津波が来ることを村人に伝えたものの、逃げ遅れている人がいることに気づきました。
辺りはすでに暗くなっており、彼は避難先の目印になるようにと、刈り取った稲に火を灯して避難を誘導したと言われています。
「津波防災の日」は、この安政南海地震が発生した「11月5日」にちなんでいるのです。なお、この日は旧暦の11月5日であり、現在の新暦では12月24日にあたります。(防災新聞より)