作品展に向けて
幼児期は、「自分なり」の表現する姿を温かく見守り、表現しようとする意欲を育て、表現することに前向きな態度を育むことが重要です。
子どもは、周囲の美しいものや自然の驚異に驚いたり、友達の表現に共感したり、共に表現する楽しさをあじわったり、思いがけない素材に出会ったりするなかで、感性が豊かに育っていく。そのような周囲のものや人との出会いを通して、自分の体を使って働きかけ、再現しようとしたり、模倣したり、さまざまな表現を楽しみイメージを形にしようとしたりする体験が創造性を育んでいく。
表現する意欲が育まれ多様な表現を試みながら創造性を発揮し、受け止められる経験を重ねる。その過程の中で、子どもは与えられた知識や技能では飽き足らずに、自分から世界と関わり、友達や周囲の人たちとの協同性の中で学ぼうとするようになっていく。